スノーボード初心者(初めて)の方に伝えたい。僕が雪に40分埋もれて死にそうになった話。

こんにちはー!足立区ブロガーのポテトです。

 

皆さまウィンタースポーツはお好きですか?

僕はウィンタースポーツの中でも、スノーボードが大好きなんです!

 

しかし、雪山には大きな危険が潜んでいます。

リスクがあった上で、安全に楽しめるよう特に初心者の方には見ていただきたいと思っています。

 

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スキー教室

これは、僕が初めて行ったスノーボードの話です。

高校では二泊三日のスキー教室の募集がちらほらと話題になっていました。

僕はスポーツが苦手なので、興味がなかったのですが、毎年行っている友人から勧められて行くことにしました。

 

ゴーグルやグローブなど、小物だけは買いに行ったのですが

そのようなものを揃えながらわくわくしていました…

 

当日、あんなことになるとは全く知らずに…

 

初めてのスノーボード

当日、新幹線に乗って新潟に向かいます。

窓から外を見て、かわいい子はいないかなぁとか男友だちと盛り上る訳です。15分くらいで寝てましたけど(笑)

 

寝るとあっという間に着きます。

駅からはバス移動。

宿に着いて荷物を下ろしたら早速着替えてスキー場へ。

1日目に行ったところは名前を忘れましたが、リフトが3本(古い記憶)上から上級、中級、初級のような一本のゲレンデでした。

 

スノーボード初挑戦は僕を含めて四人。

一番スノーボードが得意な美術の先生に連れられてスノーボードのつけ方を教わります。

そしたらすぐにリフト(笑)

今の僕ならそんなことは絶対にさせませんが、とりあえずリフトから降りる際は見事に全員転びました。

さんまさんの前歯も吹っ飛ぶ華麗な転びかた。

 

リフトから降りたらとりあえずコースの端へ。

スノーボードが得意な美術の先生(本人はスキーを履いている)に転びかたを教わり(言葉で)

さあもう滑ってみよう!

どこが教室なのか(笑)

 

先生たちが生徒の金を巻き上げて自分達が楽しむために開催しているとしか思えない指導の内容である。(宿のレベルからも二泊三日で一人35000円は高い)

 

その時の僕はテンション上がっているのでそんなことは気にしません。

とりあえず立ちます。

生まれたての小鹿の気分。

「うぉぉおおおお!」気合いで立ち上がる。

とりあえずよく分からず滑る。

 

あれ…以外と滑れるじゃーん!

おお!右も左も行けるじゃーん!

俺結構できるじゃー…………げふっ!

とりあえず転がる(笑)

 

その日はとても良い天気でコースはカチカチ。本当にありがとうございます。

でもそれすら楽しい僕はすぐに立ちあがり、何度も転びながらリフトまで行きました。

 

上を振り返ると四人中の二人はまだお尻でずるずるしていて、自分はセンスがあるほうなんだ!と思い込みました。

 

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二日目

スノーボード二日目は新潟の「湯沢中里スキー場」というスキー場へ。

ある程度滑るようになったと思い込んでいる僕、女の子たち(後輩)と一緒に滑ります。

でも何故か追い付けない。皆上手。

でもこの違いは分からない。

 

今なら分かる。

木の葉滑りとターンをしながら滑っていることの違いなんですよねー。まあその時は知る由もないといいますか。

 

とにかく女の子に待ってもらうというなんとなく恥ずかしい思いをしたのです。(スポーツに男も女もないですが、この時にはまだ偏見があった)

 

 

しかしその夜。

宿で僕が好きだった人とたくさん話をすることができたのです。

それでテンションの上がった僕。かなり調子に乗っていました。

 

事件は起きる

三日目、また湯沢中里スキー場へ。

この日はかなり雪が降っており、前があまり見えない状態。吹雪というレベル。

一度転ぶと新雪のせいで腕が埋もれてなかなか立てない。

しかし転んでも痛くないという嬉しい点もありました。

 

そんな中、毎年来ている奴等に誘われました。

「もう滑れるしさ、上級コース行こうぜ」

「俺らも一緒に行くからさ、大丈夫だよ」

「男あげようぜ!」

 

と…

先に言っておきます。

絶対に初心者にそんなことを言って上級コースに連れていってはいけません。

殺人犯になりますよ。

 

 

そして調子に乗っている僕は

「いっちょやったるか!」的なノリで上級コースへ。

 

改めて上から下を覗くとですね。それはもう半端ない斜度ですよ。

「これ、滑るとこちがう」というのが素直な本音。

 

けれど一緒に行った奴等は

みんな「ひゃっふ~!」って感じ。

 

僕は転んで新雪にお尻をとられ、腕が埋もれて立ち上がることもなかなかできない。

そんな中、地元の小学生らしき子が隣に一人で来て

「お兄ちゃん大丈夫?レスキュー呼ぼうか?」

と、なんたる屈辱(けれど良い子)

「大丈夫だよ!」と返すと

「そっかわかった~」と一人でスーッ。

恐れ入った。

 

その屈辱をバネに立ち上がった僕、スピードが出てきた。

これならいける!

 

そう思ったとき、僕の体は宙を舞った。

 

気づくと僕の体は

雪に埋もれていた。

 

どうなったのかは自分でもよく分からない。

しかし足が上になり、頭が下

かろうじて顔と左手の手首から先は出ている状態。

(よかった…呼吸はできる)

先生も後ろを滑っていたし、すぐに助けがくるだろう…そう思っていた。

 

とりあえずなんとか脱出を試みる。

しかし、足は全く動かない。いや、左手を少ししか動かせない。

口の中には絶えず雪が入ってくる。ゴーグルの上には雪が積もってくる。

初めは左手でゴーグルの雪を払っていた。

しかし、そのうちそんな気力もなくなる。

胸が圧迫されて呼吸がしづらくなってきた。

目の前は真っ白。

 

もう終わった。

死ぬと確信した。

 

ゴーグルの中は涙であふれた。

 

真っ白な世界で、呼吸が難しくなり、死を確信すると

音がなくなった。

 

頭だけはとてもよく動いていた。

もうすぐ卒業。専門学校に行きたかった。

そして初めての彼女を作りたかった。

もっとあそびたかった。

 

童貞捨てたかった…

童貞捨てたかったなぁ…

心から強く思った。

 

本当にもう限界だと体が信号を出す。

真っ白な世界に家族が浮かぶ

お父さん…俺を育ててくれてありがとう。たくさん迷惑かけたね。

兄貴…兄貴らしいことあんましてもらってないな。

姉ちゃん…いい加減、親父にやさしくしてやれよ

我が最愛の弟…強く生きろ

 

そしてお母さん

俺を生んでくれてありがとう。

育ててくれてありがとう。

たくさん迷惑かけた。

そしてこんなに早く死んでごめんなさい。

 

最後にまた会いたい。

 

涙が更に溢れでてきた時

僕の世界に音が戻った。

 

「おーーーーーい!!!その手下ろすなよー!!!」

 

僕の心に希望が宿った。呼吸はもう苦しくない。

 

そしてすぐに掘り出されました。

 

生きててよかった

一度滑った奴等+先生が、僕が降りてくるのが遅すぎると心配になってもう一周して探してくれたのです。

一人は「お前マジで死にかけじゃん!」と大爆笑されて殺意が芽生えましたが(笑)

 

僕は生き残った嬉しさから泣き笑いが止まらないんです。

その時大爆笑したやつが「これ食うか?」とくれた「まんじゅう」の味が忘れられない。

 

スノーモービルが来れるような環境じゃないから自力で降りてくれということだったので

先生がスキー板で踏み固めてくれたところをお尻でずりずり降りました。

 

そしてこのとき

僕の後ろにいた先生は何をしていたかと言いますと

お尻がハマって身動きが取れなくなっていたらしいですよ!(笑)

 

最後に

生きてるということはすてきなことです。

死んでいたら初めての彼女も嫁さんも、おいしいものをたくさん食べることも

童貞を捨てることも出来ないですから!

 

スノーボードはとっても楽しいです。

でもそれはルールを守っているからこそ安全に楽しめるのです。

そして自分のレベルに合ったことをしているからこそ事故を防げるのです。

 

初心者(初めて)の方

周りの人にそそのかされないでください。

初めは初級者コースだけで目茶苦茶楽しめます。

 

そして初心者(初めて)の方を連れていく方

殺人犯にならないよう連れていく場所はちゃんと選んであげてくださいね。

 

 

スノーボードは成長を大きく感じることのできるとっても楽しいすてきなスポーツです。

皆さま無理なく楽しみましょう!!

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